|ラドアンテナTop|製作のノウハウ|製作・調整に必要な測定器|設置方法|性能検証|技術考察(1)|技術考察(2)|失敗作例|他のアンテナとの比較考察|よくある質問集(Q&A)|自作ユーザー各局のご紹介|
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アンテナアナライザーの中にはリアクタンスと純抵抗の合計値を表示するものもあります。スーパーラドの調整はリアクタンスの変化を知ることが重要なので、新たにアナライザーを購入するのであれば、リアクタンスが表示される機種がお奨めです。
高価なアナライザーが無くても、ブリッジや受信機があれば調整可能です。昔はアンテナの調整と言えば、ディップメーターとブリッジでした。ブリッジは今時のアナライザーのような簡便さはありませんが、アマチュア用には信頼出来る測定器ではないでしょうか。
共振周波数はSWR値では決して判定せず、リアクタンスやインピーダンスの変化又は直接受信(電界強度計などを含む)して判定します。
スーパーラドが共振を利用しているアンテナである以上、共振点では必ずリアクタンス分が0になるからです。ところで、共振していたとしても、調整前の状態では純抵抗分(R)は50Ω付近とは限らず、殆どの場合は高インピーダンスとなっており、SWRが悪い状態で共振している場合が殆どです。ここでインピーダンスが測定出来る測定器があり、SWRメータがあれば調整に迷うことは無いでしょう。
JA2PGU局設計のインピーダンスブリッジの回路図です。
簡単な回路構成ですが、これでリアクタンス分±jXの測定が可能です。私も作ってみました。VCは手元の50pFのタイト製です。ポリバリコンを使ったOMの話ではポリバリコンではやはり無理があるみたいです。Cはトリマコンデンサで25pFに合わせました。インジケータは100μAのものしか無かったので、これで間に合わせました。
ノイズブリッジの例 (DETECH社製)
特徴的なのは135KHzの測定が出来る点です。勿論、リアクタンス分も測定出来ます。但し、AZ1-HF同様、測定には多少の慣れが必要で、今時流行の測定器のようにスイッチポンで測定できるような簡便さはありませんが、価格パフォーマンスに優れた製品ではないかと思います。
周波数帯:135KHz・1.9MHz・3.5MHz・7MHz
ノイズジェネレーターと電界強度計があれば、共振周波数を間違える事がありません。スーパーラドアンテナは、自作時に共振周波数を間違えてしまう失敗が良くあり、私も自作初期にはよくやらかして、SRAモドキを作っていました。
ノイズジェネレーターの例 (DETECH製)
出力周波数範囲:20Hz〜4GHz
ノイズジェネレータ(又はSGやアンテナアナライザーなど)と組み合わせて共振周波数のチェックに使っています。
また、様々な形のSRAを試作したときに、その輻射状態(輻射角度)がどのようなパターンになっているかを簡易的に調べるにも便利です。
(例) 秋月の電界強度計キット
(ケースに入れる前の状態)
当局が現用している測定器
クラニシ ロケーションアナアライザー LA-100
以下は、当局の私見です。これ以外のものが使えないと言うことではありませんので誤解の無きようお願いします。(自身で使用した実感や実験仲間からの情報を元にしています。)
●三田無線(デリカ) AZ1-HF
高周波ブリッジ(アナライザー)です。アマチュア用のアナログ式ブリッジとしては最高峰の部類でしょう。残念ながら現在は販売されていません。当局の主力測定器で、調整の殆どはこれで行っています。
●MFJ-259B
当局は使ったことがありません。持っている知人によれば、「AZ1-HF程の精度は無いが、充分に使える」とのことでした。
●Rig Expert AA-230PRO
Rや±jXの変化の様子、SWRの様子が連続的かつビジュアルに表示され、アンテナ全体の様子が直感的に把握できます。
リグエキスパート・ジャパンのウェブサイト
*画像右は調整中の7MHz用スーパーラドのRとjXの測定グラフ(下)と136KHz用の測定グラフ。
簡易な電界強度計として使えます。5Wの蛍光灯に持ち手としてVP13という一番細い水道管を接着しています。金属部分が手に触れると高周波やけどをする可能性があるためです。尚、室内で行う場合は5W程度以下で。
スーパーラドアンテナに限らず、全てのアンテナには同相電流の発生があり得ると考えるべきで、問題はその量でしょう。多少の発生があっても普通は問題にしませんが、極力減らす努力はすべきで、問題ないレベルかどうかの判断のために高周波電流計が役立ちます。
デジタルマルチメータと組み合わせて使用しています。
必要がある訳ではありません。が、「あると便利」というものです。インダクタンスは計算で求められますから確認程度に使っています。写真はキットを自作したものです。 Straberry Linux ポケットL/Cメーター
LC計算サービスをしているサイト例 コイルのインダクタンスの計算
電源を006PからDCアダプタに変更しています。